ニューボーンフォトとは

ニューボーンフォト(新生児フォト)は、生後3週間までの新生児期の赤ちゃんの姿を残すお写真です。
生まれたての赤ちゃんはまだ胎児の頃の面影が残っていて神秘的です。
その姿はとても小さく儚げですが、日々成長しあっという間に大きくなります。
子供の成長過程の中で体の変化が大きいこの期間を、時には可愛く時にはアート作品のように記録していくニューボーンフォトが、海外のママ達の間で大流行しています。

ニューボーンフォトの流行

instgramやTwitterなどSNSの拡散力によって、流行になってきたニューボーンフォト。
海外では赤ちゃんが生まれて病院を退院した足で、そのままニューボーンフォトスタジオへ行くというのが定番らしいのですが、日本ではそのような習慣はなかったですよね。
ですが、今はどこからでも情報がゲットでき、どこのことでも身近に感じられるようになってきました。ここ数年でニューボーンフォトを扱うスタジオやフォトグラファーも急増したように思います。

はやりの裏には反対の意見も

なんでも流行りには賛否があります。しかしニューボーンフォトを検索すと「かわそう」「こわい」「気持ち悪い」というキーワードが上位を占めているのが現状です。
お花に包まれて木箱に眠っている様子などまさにそんなイメージを与えるのかもしれません。
おくるみで小さく包まれる姿やうつ伏せも無理やりじゃないの?危険じゃないの?
という意見も初めて見る人にとってはすぐに受け入れることのできないものかもしれません。
そうゆう方にこそニューボーンフォトの正しい知識を知ってほしいのです。

ニューボーンフォトの発祥は?

オーストラリアやアメリカが発祥のニューボーンフォト 。海外ではウエディングフォトを撮影するのと同じくらい、ニューボーンフォトがとてもメジャーな撮影ジャンルとして浸透しています。

また、アメリカでは「Birth Announcement card(バース アナウンスメント カード)」と言って、新しい家族が増えたことを知らせるカードを送る文化があり、そこに写真を使用するといった目的でもニューボーンフォトの撮影をする人が多いのだとか。産婦人科に「ニューボーンフォト撮影」というメニューが組み込まれている病院もあるほどです。

出産から退院まで5~10日程度かかる日本と違い、欧米では出産から1~2日で退院できることが多いです。
そのため退院してすぐスタジオや自宅で撮影できるので、新生児フォトが定番になったともいわれています。日本でもニューボーンフォトを撮る方は増えてきていますが、まだ欧米ほどの認知度はありません。日本では生後1か月ごろまでは外出を控えるよう指導する病院も多いため、新生児を外に連れていくことに不安を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ニューボーンフォトの安全性

ニューボーンフォトは普通のベビーフォトとは違い、生まれたての赤ちゃんを撮影するわけですから、新生児の知識が必要になってきます。ニューボーンフォトは知識なく見よう見まねでやるのはとても危険なので、お家でご自身で撮影するときは十分に気をつけていただきたいです。このことについては以前にも記事で書いたようにニューボーンフォトは専門分野です。
温度管理や撮影環境など、新生児を取り扱う撮影スキルと経験を備えたカメラマンでないとうまく撮れません。
そのような意味でも、撮影スタジオやカメラマン選びは慎重に行った方がいいでしょう。
フォトグラファーの選び方についてはこちらを参照ください

https://pescephoto.jp/new-bone-photo/

産後1カ月未満は「ケアの空白期間」

産後2週間前後という時期は産後うつになるかどうかの分かれ目の時期になります。“産後うつ予備軍”と呼べそうなママはとても多いと言われています。妊娠中、通常の数百倍のレベルまで増加していた女性ホルモンは、出産後わずか数日で一気にゼロ近くまで激減します。このホルモンの変動によって産後の女性は気分が不安定になったり、記憶が抜け落ちたり、深刻な場合はうつ症状にもつながる可能性があります。ですが産後のこの時期は、行政や周囲のサポートが届きにくい空白の期間でもあります。自治体によっては1カ月未満の母子を助産師が訪問するところもあります。また、通常の1カ月健診の前に2週間健診を実施する産院もあります。
里帰りできず周囲のサポートがない孤立した環境で初めての育児に直面する女性が不安や悩みを抱えたり、「思い通りのお産ができなかった」「つらかった」など出産時のわだかまりがトラウマになってしまうと、育児につまずくケースもあります。

撮影と同時に産後ママのケアも

気が付けば新生児期のわが子の写真はほとんどなかった。出産後は撮影どころではなかったというママも少なくないはずです。
撮影は、お産を振り返るバースレビューの機会にもなります。自分から話すことで妊娠・出産を前向きに捉え直すことができ、自信を取り戻せる機会にもなると思っています。そのため撮影時はママや付き添われたご家族とのコミュニケーションを大切にしています。たわいのない話や悩みを聞いてアドバイスをしたりしながら撮影をしています。
育児をしていると沈んでしまったり子供を叱りすぎたりイライラしてしまうこともあると思います。私自身息子のニューボーンフォトを撮影してもらい肉体的・精神的に大変な時期を、写真のおかげで乗り越えることができたし、今でも写真を見るたび、頑張ろうと思えます。
新生児の姿を撮ることが目的であるニューボーンフォトですが産後のママのケアとしても重要なイベントだと思っています。

人気の裏には課題も

ニューボーンフォトの人気とともに、ニューボーンフォトのプランを始めるプロは増えています。ですが、産後間もない家庭を訪問しての撮影は、カメラマンと母子の双方にとってかなりハードルが高いものになります。
産後の不安定な時期のママが、撮影とはいえわが子を他人に安心して託すことができるでしょうか。カメラマンの側も、撮影時に赤ちゃんの体に負担がかかったり、万が一にも事故につながったりしないよう十分な知識と配慮が求められますしもちろん衛生面への対応も不可欠となります。

ニューボーン・フォトを撮り始めてから相当の勉強の必要性を感じ日々勉強をしています。来月は本場アメリカのニューボーンフォトグラファーが来日されるため、学びに行く予定にしています。最近の写真の中には、無理のあるポージングや、不安定な状態で赤ちゃんを撮ったものも見かけることも多いです。これでは撮影中のママに不安を与えるだろうし、事故も起きかねないのではないかと不安でなりません。

撮影する側に、新生児と産後ママの心身・健康に関する正しい理解がなければ、依頼者の信頼を得て安全に撮影することはできません。独自のスタイルに育ちつつある日本のニューボーン・フォトには課題が残りますが今後ニューボーンフォトの正しい知識を広めていける努力をしていきたいと思っています。